10年前の今日この日に。肺がんステージ4のオットのとAYA世代ツマの看病記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前の夫婦ふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します・・・・・・とやってみたのですが、1カ月分の転記で挫折。さらに時を経て、13回忌を迎えた今年、日記を転記していきます。とりあえずツマ分から。当時のAYA世代の患者家族の記録ということでアップしていきます。

2007年4月23日

カメキチ、初輸血。

 

でもまぶたをめくり、「白いでしょ」と言う。

 

S先生が「濃い〜の入れておきました」と言う。「血みたいだったら嫌だけれど、ケチャップみたいだったよ」とカメキチ。

 

H先生には「まだ少し熱があるみたいだね、闘いだからね」と言われた。カメキチは「熱も見ているんだなぁ」とつぶやく。

 

ご飯、自然食品店のものをもっていったが、買うとき、はさみ揚げとテンペ揚げ、迷った。見た目で「おいしそう」と喜んだけれど、一口で終わり。わたしも食べたら胸焼けした。

 

テレビ番組で天ぷらを揚げていて、うまそーというから、わたしが「でも今日のお弁当で胸焼けしたくらいだから、食べる自信ないよ」というと、「オレたち、そうなんだなきっと」って。

 

夜、ネットで人気の先生からの医療相談の回答メールが届き、びっくり。要旨としては、今の抗がん剤は効いていない、ジェムザール、ナベルミンでもいいから変えてみてはとの話し。未使用の薬を墓に供えても、何の供養にもならないと。現実に戻されてあせる。