10年前の今日この日に。肺がんステージ4のオットのとAYA世代ツマの看病記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前の夫婦ふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します・・・・・・とやってみたのですが、1カ月分の転記で挫折。さらに時を経て、13回忌を迎えた今年、日記を転記していきます。とりあえずツマ分から。当時のAYA世代の患者家族の記録ということでアップしていきます。

2007年3月8日

ipodが見つからない。

スポーツクラブに忘れてきてしまったかと思い、

電話をすると、そういう届け物はないという。

大ショック。さい先悪い気がしてしまう。

 

オット君にipodが見つからないことを言うと、

「こういうところは変わらないね」。

でもしばらくして、「元気だして」と言いに来た。

 

そこでなんとなく、買い物が多くてリュックで行った日があることを

思い出した。

もしや!?

あったあった。よかった!

 

オット君は朝から痛いらしい。

消耗も激しいらしい。

見た目は分からない。

半年後、いなかったらどうしよう。

本当にがんなのか、信じられない。

ずっと病院に行かなかったからって、あまりにも大きすぎる代償だ。

 

天気もよく、桜もそろそろ開花。

オット君が健康なら…。

なんということだ。

 

ツマ子がいるから心強いって。

母とふたりで私を頼りにされても、どうしたらよいか。

 

例の監査役の人からもらったパンフを読むと、

治りそうな気がしてしまう。

逃げか。

 

仕事、入院の準備。

どれも気が重い。