2007年4月8日
義母から電話で起きる。
「なんだ、いたの?」
温泉に行ったかと思ったらしい。ゴボウの煮物を作ったから来るという。
家でご飯。その前に人参ジュースを飲む。
B病院は義父が「汚い、古い」と驚き、「あんなところにいれたら、息子は余計病気になる。個室はないのか」と憤っていたらしい。
「じゃあ、行かなきゃ良かったですね」と言う。腹立たしい。
もしかするとカメキチを治してくれる病院かもしれないのに、悪いところばかりを言う。うんざりだ。
さらに、親族が5人やってくる。
「顔を見るだけ」とドヤドヤ。
玄関の靴がぬぎっぱなしで頭にくる。
カメキチが病気にならなかったら、こんなことにならなかったのに。
その後、カメキチは義母とスーパーへ。久々のドライブが楽しかったらしい。動いているほうが楽だという。そういえば手術はなしだなと話していた。わたしは夢を見ているのか、期待するだけバカなのか、現実をみていないのだろうか。でも抗がん剤で長生きは無理。
夜、びわ温灸をしていると、とても痛がっている。副腎より肺が刺すような痛みがあるようだ。見ていて辛いけれど、ウンザリした気持ちが消えない。昼間、いい時間いいときに、その場しのぎに楽しさを奪われた気がする。どの治療法をとるか、次のことを考えないとまずいんでないの?
風呂に入ったら、いろいろ嫌味を言われたことを思い出して母に愚痴る。やっぱり義父母がきてくれたほうが楽だと思った瞬間もあったが、痛いのを見るのはわたしで、あの人たちではないと思ったらストレス。こちらにはもうひとり病人がいるんだ。ああ嫌だ。
カメキチはマッサージのときも肺を痛がる。肺切れないか。ああ、抗がん剤か。胸膜転移は大丈夫なのか。もしお腹が切れるなら肺はいつ切れるのか。一年生存率とか、嫌な数字が現実味を帯びてくる。どうか長く時間がほしい。