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10年前の今日この日に。闘病の記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前のふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します。

ツマ子

2007年4月3日

 

母とオット君の入院先へ。

 

到着すると、オット君はぐっすり。

気管支鏡で疲れたようだ。

 

義母は、こんなに疲れてでも手術できないなら

もう他の検査はキャンセルして元の病院に行こうと怒り気味。

私が責められているようだ。

 

明日、抗がん剤治療を受ける母は、

起きたオット君に、「私、明日、阿弥陀如来様なの」と言って、

オット君に「薬師如来様でしょ」と突っ込まれたらしい。

 

回診前の廊下の一角で打ち合わせをしていた主治医をつかまえ、

手術できる可能性がないなら、本人の消耗が激しいので

抗がん剤に戻りたい、というと、先生は私の目をじっと見据え、

「左副腎だけなら、予定通り切る。

でも少し疑しいのがあるから、確認するからもう少し時間をください。

ここまでやって途中でやめてはもったいない。

今できることをとにかくやりましょう」と。

 

夜8時前、S先生が来て、CT画像を見せてくれる。

今日とは思わなかったので、慌てた。

 

しっかり画像を見るのは怖かったが、S先生は

「がんばって辛い思いをして、自分の体のデータを取ったのに、

見ないのはもったいない」と。

 

オット君も見たいと言い、見ることに。

 

左副腎

大きさは3月2日のCTの1.2倍。

急激にこれほど腫瘍が大きくなるのはありえないので、

すべて腫瘍ではなく、炎症による腫れもあると考えるのが妥当

 

右の腸

大きくなっていて、かなり疑わしいが、

左の腸と見え方が違っているから

もしかすると癌ではないかも。

 

今日、全体カンファレンスがあり、そういう話になったという。

この病院は、これが安心だ。

 

3月2日のCTは、腸の影は、目玉焼きの上の上に黒丸、つまり腸があったが、

今回のは見あたらない。

大きくなったため、腸が上下どちらかに動いたみたい。

これなら刺して細胞診ができるとのこと。

 

そしてさらに右腎臓入口の2センチ。

これはグレーとのこと。

ああ。オット君をお守りください。