10年前の今日この日に。肺がんステージ4のオットのとAYA世代ツマの看病記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前の夫婦ふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します・・・・・・とやってみたのですが、1カ月分の転記で挫折。さらに時を経て、13回忌を迎えた今年、日記を転記していきます。とりあえずツマ分から。当時のAYA世代の患者家族の記録ということでアップしていきます。

2007年3月16日 初抗がん剤

 

 

母は昨日と違って、だいぶ調子がよさそう。

 

朝、気になっている病院に、セカンドオピニオンについて問い合わせてみる。

データは必要。この病院との紹介状はよくあるし、

他の病院も含め、

気兼ねしないで書いてもらっていいと言われる。

 

親戚は、「頭のいい人は、知識で怯えるから」とか言うけれど、

なんだろう。

知らない敵とどうたたかえというのか。

 

母とオット君のいる病院へ。

義父母もいて、4人でレストランに。オット君に行かされる。

4人で話すことないよ。

母は「おかあさんの顔を見たとき、

どんな気持ちだろうかと泣きたくなった」と言っていた。

 

ほかの親戚もくる。

 

母が帰ると、「ひとりで帰したの?よくひとりで帰せるよね」といわれてびっくり。

こっちは、ふたり病人なのよ。どうしろって言うの。

今日は、オット君の抗がん剤初日じゃない。

 

私も即言葉が返せればいいけれど、頭がまわらない。

なじられ、頭にくる。

誰のせいでこうなっているんだ。

 

もう嫌だと思った。

メンツばかり。なにしに来たのか。

 

でも、夕飯のとき、どうしてこんなことになっちゃったのかな?

本当なのかな?と言っていて、

かなしくなってきた。

本当に死んじゃうのかな。どうしよう。

 

つかれた。