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10年前の今日この日に。闘病の記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前のふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します。

オット君:大丈夫だって。フランスぐらい、また行ける。

2007年3月11日(日)雨のち晴れ、強風、寒い日。

 

5時か6時頃。下痢で一旦起きたものの、

こんにゃくのおかげで久々の快眠。

ぐっすり11:30頃まで眠った。

 

99ショップまでトマト缶を買いに行き、

ほうれん草のトマトソースパスタを作る。

 

今日は前から行きたかった東京都美術館の「オルセー美術館展」へ行った。

ものすごい混雑だったが、

お目当てのゴッホのアルルの寝室を見ることが出来た。

 

すごくきれいな色彩。

質素だけれど明るい。

狭いけれど落ち着く。

何とも言えぬプロヴァンスの香り漂う。

なんか幸せな気分にさせてくれる絵だ。

見に来て良かった。

 

立ちっぱなしで疲れたので、出口のところでソファで休んだ。

「また連れてって」とツマ子が泣いた。

俺も涙がこみあげてきた。

 

大丈夫だって。フランスぐらいまた行ける。

外に出ると、もう夕方だが、まだ明るかった。

しかも快晴になっていた。

 

公演の噴水まわりで残りの写真を撮り、17枚全部を撮りきった。

そうそう、フランスに行くときのために、もっと英語勉強しないと。

 

帰宅すると、すごい夕日。

富士山もこれまでで一番きれいじゃないかってくらい、きれいだった。

きっと富士山も応援してくれているのであろう。

 

ズルしてホットケーキを食べた。

風呂から上がるとまたツマ子が泣いていた。

「怖い」と言っている。大丈夫なのに。

 

さあ、これからびわだ。

 

びわの後夕食。ホットケーキを食べ過ぎたせいで、

ご飯一膳しか食べられなかった。いかん。

 

その後、世界ウルルン滞在記を見ながら、コンニャク湿布。

う〜〜〜ん、やっぱり気持ち良い〜〜。

 

結局ウトウトと、1時過ぎてしまった。

とうとう入院前最後の寝床だ。

 

俺も明日から頑張るから、ツマ子にも頑張って欲しい。

幸い、明日はオババが来てくれる。

賑やかに夜を過ごしてもらいたい。

 

枕の上の人形さんたちともしばらくお別れだ。

みんなで見送ってくれているようだ。

さあ、明日から頑張ろう!