10年前の今日この日に。肺がんステージ4のオットのとAYA世代ツマの看病記録

2007年3月。ずっと続くと思っていた当たり前の毎日が一変しました。40歳になったばかりの夫に、まさかのがんの診断。あの日、何があったんだろう、何を感じていたんだろう。10年前の夫婦ふたりそれぞれの日記・記録を、2017年の同じ日付の日に。「あのとき」を改めて読み返します・・・・・・とやってみたのですが、1カ月分の転記で挫折。さらに時を経て、13回忌を迎えた今年、日記を転記していきます。とりあえずツマ分から。当時のAYA世代の患者家族の記録ということでアップしていきます。

2007年3月6日(火)

オット君の日記を覗き見。

背中の痛みが日増しに強くなっているという。

どうぞ、副腎以外に転移していませんように。

 

今日は、会社に産業医の先生が来る日。

子どものこと、花粉症の相談など。

子どもどうしたらいいんだろう。

私よりかわいそうな思いをさせることになるのか。

 

今日は、オット君はKちゃんとランチだって。

少しずつお別れをしていっているのだろうか。

 

お父さんを思い出すと、行きが苦しくなる。

お父さんがいなくなったことを受けとめるのに、20年かかった気がする。

ネコたちも。

 

私はこれから仕事。

南アフリカ出身の人に話を聞く。

最初どぎまぎした。

英語は1割もわからない。

頭の回転がにぶいし、私はだめかもしれないと思った。

食べていけるだろうか。

怪我も怖い。

 

でも、少し病気を忘れて、わくわくした。

会場につくまでには、涙が出たけれど。